路面舗装型太陽光
コンセプト
コンセプト
ワットウェイは世界初の路面舗装型太陽光です
ワットウェイ舗装材は、驚くほどの薄さ(厚さ6mm)と耐久性を実現した、新タイプの太陽エネルギー変換装置です。この太陽光パネル舗装材は、大規模な土木工事を必要とせずに、既存の駐車場・歩道・自転車専用道路・道路等に接着するのです。ですから、農地を減少させたり、自然景観を破壊したりせずに、既存の敷地を活用して発電できるという利点があります。
ワットウェイ舗装材は、埋め込まれた結晶シリコンの太陽電池セルで太陽エネルギーを電気に変換します。セルは非常に傷つきやすいので、太陽光が届くために十分な透過性と、車両通行の荷重に対する耐久性を備えた、多層構造の合成樹脂とポリマー製の層で保護されています。また、車両のタイヤが接する路面は、一般的な道路舗装と同等のグリップ力を保持する処理が施されています。
太陽光発電道路の用途
監視カメラ
モンペリエ市(フランス):自転車が安全に通行できるように、自転車専用道路沿いに1台の監視カメラが設置されています。カメラへの給電は、ワットウェイ舗装材12単位と適合する蓄電システムがあれば十分です。
自転車専用道路
グラーヴェ市(オランダ):自転車専用道路にワットウェイ舗装材を敷設して再生可能エネルギーを創り出し、系統電力に戻しています。また、同エネルギーを電動自転車用充電ステーションに供給することもできます。
商業地区の補完エネルギー
神奈川県(日本):コンビニエンスストアのセブン-イレブン・ジャパンは、光熱費削減のために、駐車場に210㎡のワットウェイ舗装材を敷設しました。年間推定発電量は、店舗使用電力の約9%に相当します。
2015年から積み重ねてきた実証実験
実際の現場でワットウェイソリューションの様々な用途を試す実験
ワットウェイ事業が、2015年10月パリで開かれたCOP21(気候変動枠組条約締結国会議)会期中に報道発表されてから、フランス国内外の約50か所の現場で運用実験が行われてきました。その一貫した目的は、ソリューションを実際の条件下で試して、技術・電気設備設計・設置方法に改良を重ねることです。また同時に、発電した電力の用途の適合性も評価されました。
そして、各地で得られた実験結果から、道路に付帯する電気機器へ電力を供給するための新しいソリューションが開発されたのです。長所は、利用者向けの新サービスを展開しやすくなったことと、自然災害への安全対策が強化されたことです。この新しいタイプのソリューションは、2019年初めに、ソーラー・インパルス財団が選出する「収益を出しながら環境を保護する世界の1000のソリューション」として認定されました(webサイト内の受賞に関する詳しい記事へのリンク)。
今後も、ワットウェイ舗装材の堅牢性をさらに高めるために、より厳しい交通・天候条件下での実験が続けられます。コラスは、このように新しいモビリティサービスの舞台となる次世代道路の整備に取り組んでいます。
民間施設の補完エネルギー
小山市(日本、栃木県):企業施設の一部に電力を供給するために、企業の駐車場に18㎡のワットウェイ舗装材が敷設されました。
橋の照明
ボビニィ市(フランス):とても暗い橋の下を昼夜を通じて照らし、自転車利用者の通行の安全を確保できるように、ウルク運河沿いの自転車専用道路に54㎡のワットウェイ舗装材と蓄電システムが設置されました。発電量が足りない時は、系統電力を利用することもできます。
エコモビリティー
フランス、ルゼ。 都市部では、ワットウェイの太陽光発電によって生成されたエネルギーにより、安全な自転車シェルターを自律的にしたり、電動自転車を充電したりすることができます。
歩行者用通路の安全確保
ナルボンヌ市(フランス):このカーシェアリング用駐車スペースでは、歩行者用通路の照明を完全自立化して日没後の歩行者の安全を確保するために、蓄電システムを付けたワットウェイソリューションが導入されました。
文化遺産の照明
シャトーヌフ=ル=ルージュ村(フランス):村役場駐車場に設置されたワットウェイ舗装材と蓄電システムが、文化遺産と水鏡、電動自転車用スタンドに電気を供給しています。
電気自動車の充電
エコモワ町(フランス):この48㎡の実験現場では、町役場の使用電力の一部を発電している他にも、「mouv’n go 」と提携して設置した、電気自動車用充電スタンドへ給電しています。「mouv’n go」は、エコモワ町を含む周辺自治体住民向けの、電動カーシェアリングサービスです。